三好先生のキャリコンコラム

みなさん、こんにちは。 専任スーパーバイザーの三好です。

久々のコラム更新です。今回は、スーパービジョンについてお話ししたいと思います。

キャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングでは、我々は、倫理的にプロとして責任のある行動をしなければなりません。しかし、全て独自で判断して行動しながら、しかも、効果的な支援をするのは、とても大変な事ですよね。 ここで、大きな助けになってくれるが、スーパービジョンです。

スーパービジョンは、専門家としての機能を高めるための評価的な上下関係 (Bernard & Goodyear, 2009)と言われています。評価的な上下関係というと、一見すると、とても怖いイメージもありますね。 スーパーバイザーは、スーパーバイジ―が、より専門家としての機能を高めるために様々なサポートをしていく事が本質です。評価は、あくまでもその手段の一部です。逆に、スーパーバイジーのレベルが上がらないようならば、どんなに鋭い洞察を伴った評価をしても、優れたスーパーバイザーとは、言えません。

さて、みなさんは、キャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングのスキルアップをどの様に捉えているでしょうか?

修行? 学習? 成長? 

スーパーバイザーの指導のスタイルを、私は、よく、スポーツのコーチや習い事の先生にたとえます。というのも、色々なスタイルで指導する方がいらっしゃるからです。また、指導を受ける人によっては、ビシバシできていない所を指摘してもらって、厳しい叱咤の中で切磋琢磨していく事が上達の近道と考える人もいらっしゃいます。 厳しいスパルタ方式というのもアリですが、私は、スーパーバイザーは、自信をもって、のびのびいきいきとした支援をする事が、クライアントのためにもなると考えます。ですので、スーパービジョンでは、スーパーバイジーが委縮したりしないように、最大限配慮するように努めています。

どんな指導スタイルであっても、重要なのは、スーパーバイザーとスーパーバイジーの双方が、固い信頼関係を結んでいる事がとても重要です。評価的な関係には、スーパーバイジーがスーパーバイザーを評価する事も含まれます。ですので、スーパーバイザー選びをされる時は、自分のパフォーマンスが上がるのかと同時に、どれだけ、客観的に、スーパービジョン関係を評価が出来るような信頼関係を結べるかという事が重要です。皆さんが、信頼できる人とは、どんな人でしょうか?理想と思うスーパーバイザーは、どんな特徴(スタイル)があるでしょうか?一番のネックとなるのは、みなさん自身が、そのスーパービジョンの関係に、「納得」できるかどうかです。つまり、気になる事をなんでも気兼ねなくスーパーバイザーへ訴えることが出来るかどうかです。

是非、みなさんもご自身に合った賢いスーパーバイザー選びをしてください。