論述回答例

キャリアコンサルティング技能検定、2級の論述問題回答例です。私は試験官でも検定員でもないので、これが正解!という事ではありません。あくまでご参考まで。
学習にお役立て頂ければ幸いです。(転載・販売等はご遠慮ください。個人での学習目的利用に限ら得て頂きます。)

<14回 回答例>
問1
数学が好きで数学科に進み、教師を目指して真面目に頑張ってきた。教員免許を取っても採用試験に落ち、教師になれない人もいると知り、リスクが高いと感じるようになった。一般企業を第一志望に就職活動をした方が良いのか、しかし本当にあきらめてしまって良いのか迷っている。
問2
・前期キャリアをスタートするトランジションを目前に、一生懸命頑張ってきたにもかかわらず、教師になる自信を持てなくなり、自己効力感が下がっている。 ・友人の知り合いの例だけを参考にして結論を出そうとしており、十分な情報が不足している。 ・  リスクを減らしたい、失敗したくない、という思いがやや強く、慎重になりすぎているように感じられる。 ・  企業で働く事、教師となる事、双方の仕事理解が不十分であると考えられる。
問3
①教職を選ぶにしても、企業への就職を目指すにしても、十分な情報を元に悔いのない選択が出来るようになる事。これまで頑張ってきた事に自信を持ち、前向きな気持ちで前期キャリアに踏み出して行くことが出来るようになること。
② ・  社会に出る事の不安や自信のなさを丁寧に傾聴し、共感しながら、キャリアの大きな節目を迎えて、不安になる事は当然であるとの気づきを促す。 ・数学の面白さや、頑張ってきた勉強のこと、教える事についての思い等を伺い、自己効力感を高めると同時に、自己理解を深めて頂く。 ・  友人の知合い以外で教職についている先輩等を訪問し、実際に話を聞いてみるよう促す。また、企業説明会に行ったり就職した先輩から話を聞くなど、教職・企業で働く事、双方の仕事理解が深まるよう支援する。 ・  数年後のなりたい自分について質問し、少し長期的な視野でキャリアを考えた上で就活を進めていけるよう支援する。

  <13回 回答例>
問1
やりがいのあった経理の仕事でスペシャリストとなるプランが、異動になってしまった。総務の仕事はうまくいっておらず、向いていないと感じる。思い切って経理の仕事に転職しようかと考えたが、本当に転職して良いのか、できるのか悩んでいる。  
問2
・異動というトランジションにうまく対応できず、仕事に集中できていないと考えられる点。 ・異動して日が浅く、慣れない仕事でミスは当然のところを、向いていないと思い込んでいる点。 ・これまでの実績から会社がCLを評価し、将来の幹部候補と考えての異動かも知れない事に思い至らず、上司や人事に相談できていないように見受けられる点。 ・転職経験がなく、現在の就労市場や就職活動について、知識が乏しいと思われる点。  
問3
① 自身のキャリアを見直し、異動というトランジションを前向きに捉えて、今後のキャリアを考えられるようになる事。 ② ・過去の異動で慣れない仕事にも適応して乗り越えてきた経験を聴く ・過去の異動によって、身に着けた新しい知識やスキル、強みが何だったかを聴く ・現在の総務の仕事で得られると予想される知識やスキルは何かを聴く ・上記により、今回の異動でCLが将来会社の中核を担う人材としてスキルアップしていける可能性への気づきを促す。 ・会社がCLをどう育成していくかを上司・人事に確認し、自身のキャリアプランと照らし合わせて検討するよう促す ・必要に応じて、現在の就労事情について情報提供する      

<12回 回答例>
問1
8年主任でやってきたが、いいように使われているのでは、と感じている。評価されていない。もっと分かって欲しい。このまま仕事を続けていいのか迷っている。
問2
仕事が増えた事でにいっぱいいっぱになり、職場でのやりがい、存在意義、、上司からの期待などを客観的に見れなくなってしまっているように思われる点。 主任以上を目指すなら何が必要か、足りない経験やスキルは何かを具体的に整理できていないと思われる点。 長期的なライフキャリアプランが見通せてないと思われる点。 上司にご自身の意思を伝えきれていないように思われる点。 転職にかかわる情報が不足していると思われる点。
問3
① 継続・転職について自律的に選択し、どちらを選ぶにしても、現在任されている仕事を「自身のキャリア」としてとらえ、前向きに取り組んで行くことができるようになる事。
② ・今の仕事の大変さを丁寧に傾聴し、ねぎらう。自身の存在意義について気づきを促す。 ・この仕事を長く続けてこられた理由や、仕事を通して成長できた点を質問し、棚卸する。 ・今任されている仕事を続ける事で、どのような力がつき、経験が積めるかをご一緒に整理する。 ・昇進希望を含め、長期的なライフキャリアについて質問し、今の仕事がどう活かせるかご一緒に考える。 ・転職市場についての情報提供を行う。 ・上司への相談を促す。  

<第11回 回答例>
問1 長く働き続けられる就職先をみつけたいが、どういう仕事に向いているか、どう就職活動を始めれば良いか分からない事。  
問2 ・得意・不得意や、やりたいこと等の整理ができておらず、自己理解が不足していると思われる点。 ・教える仕事や営業職について、ばくぜんとした印象・知識しかなく、仕事理解が不足していると思われる点。 ・キャリアセンターなどのリソースも活用できていないなど、就職活動に尻込みしているように感じられる点。  
問3

・自己理解、仕事理解を深め、自律的に職業選択が出来るようになる事。 ・社会人になる事は、人生の中の大切な節目であることを意識し、就職活動に前向きに取り組んで行けるようになる事。

・子供の頃から現在までの出来事などを質問する事で棚卸を行い、自身の強みや興味について整理できるよう支援する。 ・仕事理解を進め、また「働く」という事について考えるきっかけを作るため、両親やアルバイト先の社員など、身近な社会人から話を聞いたり、インターネットで調べる等の宿題を出す。 ・面談で本人の「長く働きたい」という気持ちや考えを深く聞く事で、長期ライフプランを見通し、その中で「社会人になること」が大きな節目であるという気づきを促す。  

<第10回 回答例>
問1
このままでは、同級生に比べて負けていると感じ、正社員になって専門性を身に付けたいと思っている事。
問2
・正社員イコール専門性と思い込み、自身のエンプロイアビリティや仕事理解が不足していると思われる点。 ・3年続けてきたパートでの仕事を、1つのキャリアと捉える事ができず、「誰にでもできる」と低く見てしまっている点。 ・キャリアを友人との比較や勝ち負けで考えてしまっていると思われる点。 問3 ① ・家庭を築き、子育てをし、パートで3年働いてきたキャリアを、肯定的にとらえられるようになる事。 ・勝ち負けではなく、自分らしいキャリア形成を考え、自律的に今後の生き方を選択できるようになる事。 ② ・高校卒業から現在までの仕事や家庭での経験を丁寧に聞き、そこで得てきた事、成長した事を一緒に確認し、誰かに負けているわけではないという気付きを促す。 ・専門性身につけて働きたい、というCLの思いを大切にした上で、CLが考える「専門性」や、なりたい自分について聞き、実現するには何が不足しており、何が必要かを洗い出す作業を行う。 ・  勉強や準備が必要と思われる事について情報提供し、なりたい自分になるためのプランを作ることができるよう、支援する。  

<第9回 回答例> 問1 SEを希望して入社したが、営業部に配属されショックだった。早くSEになって技術を身につけたいので、転職したいと考えている事。   問2 焦りから視野が狭くなり、長期のワークライフプランを立てられない状況にあると思われる事。 現在の営業職が、将来SE職を担当する事になった時、非常に役立つ経験であるという認識を持てずにいる事。 配置転換や、会社側の育成プランについて十分な情報が不足していると思われる事。  
問3

定年までの長期にわたるワークライフプランを意識した上で、自立的に短期・中期的なプランを立てられるようになる事を目的とする。

・将来どのようなSEになりたいか、定年までにどんな仕事をしたいのかを語っていただき、長期ライフプランを意識できるよう支援する。 ・この1年間の仕事の中で、将来役立ちそうな事がなかったか聴き、経験の重要さの気づきを促す。 ・上司や人事に今後の育成方針を尋ねたり、営業からSEへと配置転換された先輩の話を聞いてみるよう勧め、現職継続の可能性の有無を検討してもらう。 ・  ワークシートのサンプル等を示し、なりたい自分になるための、短・中期プラン作りを支援する。  

<第8回 回答例>
問1
仕事は手応えがあり、人間関係にも恵まれているが、家族との時間が持てない今の働き方に納得がいかない。転職した方が良いのではないか、と迷っている事。 問2 ・  家族構成が変わり、ライフスタイルが変化したことで、トランジションに直面している事。 ・  現在の就労市場についての知識を含め、転職に必要な情報が不足していと思われる事。 問3 ① ・  CLが望む働き方、必要な収入等を整理し、現職を続ける事と転職する事のメリットデメリットを確認した上で、CLが自立的に最善の選択できるようになる事を目的とする。 ② ・  中・長期的なライフプランを立ててもらい、現在、転機に直面していること、子供の成長とともにライフスタイル・必要な収入は今後も変化していくことの気づきを促す。 ・  現職でのやりがいや、積んできた経験などを丁寧に聴き、現職を続けながら、希望のライフスタイルに近い状況を作る方法は無いか、一緒に検討する。 ・  希望の条件(時間、収入)を満たす求人があるかを調べてもらい、現在の就労事情を知ることができるよう、支援する。    

<第9回 回答例>
問1
SEを希望して入社したが、営業部に配属されショックだった。早くSEになって技術を身につけたいので、転職したいと考えている事。
問2
焦りから視野が狭くなり、長期のワークライフプランを立てられない状況にあると思われる事。現在の営業職が、将来SE職を担当する事になった時、非常に役立つ経験であるという認識を持てずにいる事。配置転換や、会社側の育成プランについて十分な情報が不足していると思われる事。
問3

定年までの長期にわたるワークライフプランを意識した上で、自立的に短期・中期的なワークプランを立てられるようになる事を目的とする。

・  将来どのようなSEになりたいか、定年までにどんな仕事をしたいのかを語っていただき、長期ライフプランを意識できるよう支援する。 ・  この1年間の仕事の中で、将来役立ちそうな事がなかったか聴き、経験の重要さの気づきを促す。 ・  上司や人事に今後の育成方針を尋ねたり、営業からSEへと配置転換された先輩の話を聞いてみるよう勧め、現職継続の可能性の有無を検討してもらう。 ・  ワークシートのサンプル等を示し、なりたい自分になるための、短・中期プラン作りを支援する。

  <第7回 回答例>
問1
アルバイトで仕事を続けるか、正社員になるか迷っており、決められないこと。
問2
・  自身のキャリアアンカー、ライフキャリアプランがハッキリと見えていないため、周囲の意見や情報に振り回され、決断できずにいる点。・アルバイトまたは社員として働く事のメリット・デメリットはある程度把握しているようだが、就労市場の現状や、生涯収入、リスクの差等については十分な知識・情報を持っていないこと。
問3

自身のキャリアアンカー、ライフプランについて整理すること。必要な情報を得た上で、自立的に最良の選択ができるようになることを目標とする。

・将来どんな働き方・生き方をしていきたいのかを聞き、自身のライフキャリアプランについて考え、整理して頂く。 ・  働く上で大切にしたい事は何なのかを聞き、キャリアアンカーが明確になるよう支援する。仕事以外では、どのような時間の使い方をしていてるのか、仕事以外で大切にしたいものは何かどお聞きし、自身が理想とするワークライフバランスについて考え、整理して頂く。・現在の就労市場について情報提供。  

<第6回 回答例>
問1
やりたい仕事を追いかけて転職するのか、このまま会社に残ったほうが良い のか悩んでいること。
問2
・本人のキャリアアンカーが何なのか、定まりきっていない点 ・独立に向けて具体的なプランがあるかどうかという点 ・社内での提案をどのように行っているのか、交渉力、コミュニケーションスキ ルに課題があると思われる点
問3

・自身のキャリアアンカーをしっかりと自覚した上で、具体的なプランをもって、 自立的に最良の選択ができるようになることを目標とする。

・働く上で一番大事にしたいことは何なのかを面談の中で聞きながら、キャリア アンカーについての自己理解を促す ・社内でこれまで提案した際の具体的なやりとりについて尋ね、改善点・問題点 がないか振り返っていただく ・独立について調べたり準備したりしていることを聞き、現実的にどうなのかを 整理できるよう援助する   

<第5回 回答例>
問1
就業時間や休日が自由にならず、また、社内の人間関係がぎくしゃくし、退職した。早く就職を決めたいが、良い所が見つからない。 問2 ・現在の労働市場の厳しさや、企業が求めるエンプロイアビリティに関して、認識が不足していると思われること。 ・自身のコミュニケーションスキルや人とのかかわり方について、客観的に評価できておらず、自己理解が不足していると思われること。
問3

・労働市場の厳しい現状を認識した上で、労働市場とのマッチングをはかり前向きに就職活動ができるようになる事。 ・前職での自分を、テクニカルスキル、コミュニケーションスキルの両面から見つめ直し、転職先企業に対して、何がアピールできるのか、また、どういう点を補っていく必要があるのかを整理すること。 ② ・ハローワークに限らず、ネットでの求人検索、再就職支援会社への登録など、応募先探しの情報提供を行い、自ら様々なアプローチを試みて頂くことで、就労市場の現実を肌で感じて頂く。その上で、妥協点を見出しながら就職活動を前向きに行えるよう支援する。 ・職務の棚卸を行い、自分の能力を客観的に見つめ直す機会を持つ。また、対人関係や、トラブルになった際どのように対応したか等をじっくり話して頂きながら、なぜうまくいかなかったのか、どうすればうまくいくようになるかを共に考え、コミュニケーションスキルの重要性に気づいて頂く。

  <第4回 回答例> 問1 就職活動に出遅れているように感じており、就職難の中、これから苦戦するので はないかと不安を抱えている事。
問2
・仕事理解が不十分である事。 ・資格が無い事やスタートが遅れていることなどから自己効力感が低くなっている事。
問3

・仕事理解を深め、希望職種について自律的に考える事が出来るようにする事。 ・自己理解を深め、自己効力感を高めて、前向きに就職活動に臨める状態になる事 ② ・職業興味検査を実施し、様々な職業があることを知ってもらうとともに、ばく ぜんとイメージしている「事務職」に対する適性の有無を考える機会を持たせる。 ・幼少期から現在までの間、頑張った事、好きだったこと、褒められたことなど を語ってもらうことにより、自分の強みや長所に気づきが得られるよう援助する。  

<第3回 回答例> 問1 今の会社で仕事を続けるか、または転職した方が良いかを相談したい。 問2 結婚という変化にともない、今後のライフキャリアプランをどのように立てていくかという課題に直面していること。 問3 ① 相談者のキャリアアンカーや目指すライフキャリアプランを明確にする事を目標にする。 ② 面談の中で、自己理解を促す質問を重ね、相談者にとって「働くこと」とは何か、どういう働き方をしていきたいのかを整理する援助を行う。

  <第2回 回答例>
問1
同期と比べて仕事の幅が広がらず、焦る。営業の仕事にも自信を失ってしまった。このままではいけないのではないか。この先どうすれば良いのか。
問2

クライアントは自己評価が下がっている状態にある。そのため、自身で的確な判断、決定をすることが困難である。まずは自己評価を上げることを目標としたい。

過去6年間の仕事について成功体験や自分が成長した点など、具体的なエピソードを話してもらい、自己理解を深め、自己評価が高まるよう支援する。
問3

ライフキャリアプランやキャリアアンカーがしっかりと定まっていないと思われる。また、今後仕事を続けていく上では上司や周囲に相談できない事も問題であると考える。

働く上で何を大切にしていきたいか、この先、結婚や出産など、人生のイベントと「働くこと」をどのように考えているのかを、じっくりと聞く。また、上司に相談できない訳や、どうすれば相談できるのかを共に考え、支援していく。  

<第1回 回答例>
問1
希望が通って異動したが、早く、効率的に仕事を覚え、期待に 答えなくてはならない、と焦る。周りに迷惑はかけられない。 自分にできるのか? ★「どちらの仕事を選ぶか、両方やるのかを迷っている」、といった回答では、読みが浅いと思われます。
問2

上司や周囲に相談できるようになること。 ★「早く仕事を覚えられるようにするにはどうすれば良いか考えさせる」、「どちらの仕事を選ぶか、双方の将来性を調べてくるよう伝える」といった方向性はNG。クライアントはますます追い詰められてしまいます。

 「早く効率的に」仕事を覚えなくてはならないと思う訳や、 上司への相談をためらう気持ちをじっくりと聴き、 「周囲に相談しても良い」という気づきを促す。 ★これは1つの例で、(2−1)に何を記述したかによって、他にも色々ありそうです。
問3

 早く期待に答えなくてはならない、周囲に迷惑をかけてはならない、と、 自分を追い詰めてしまう傾向があるのを、変えていくこと。 ★このクライアントが、今後、別の部署に行ったり、別の仕事を担当することになった時、このままでは、いつも同じ問題が起こることが予想されます。

 自身の傾向に気づいてもらうため、過去の仕事上のエピソードなどを 話してもらい、傾聴を通して、行動変容を援助する。 ★あなたはこうこうだから、こう変わらないといけませんよ、と説教、説得するのでなく、自分で気づいてもらわなければ、変容は難しいと考えます。